イラン政府に批判的なテレビ局に勤務するジャーナリストの刺傷事件を捜査している英国の対テロ警察は、襲撃から数時間以内に容疑者3人が国外に逃亡したと述べた。ロンドンに拠点を置くイラン・インターナショナルの司令官、プーリア・ゼラティ氏は、金曜午後、ロンドンの自宅の外で足を刺された。警察によると、病院から退院したゼラティ氏は、3人目の男が運転する車で逃走した2人の男に襲われたという。「容疑者は車を放棄した後、ヒースロー空港まで移動し、英国を出国したと判明した」とロンドン警視庁対テロ司令官ドミニク・マーフィー司令官は火曜遅くの声明で述べた。「現在、国際パートナーと協力して詳細を解明している」。警察は、襲撃の動機はまだ不明だが、ゼラティ氏の職業と、英国に拠点を置くイラン人ジャーナリストへの最近の脅迫が、対テロ捜査のきっかけになったと述べた。ペルシア語で放送する衛星ニュースチャンネル「イラン・インターナショナル」は、イランに関する報道を理由に、これまでにも脅迫を受けている。警察によると、英国でイラン政府の敵とみなされた人々を殺害または誘拐する「多数の」計画を阻止したという。警察によると、警官らは諜報機関と連携して、今後の計画を阻止し、標的となった組織や個人を保護するよう努めている。昨年初め、イラン・インターナショナルは「イランからの国家支援による脅迫」がエスカレートしたため、ロンドンでの放送を一時中止し、ワシントンDCのスタジオに移転した。同局は昨年9月にロンドンの新しい場所で放送を再開した。